野菜ソムリエが綴る   季節を感じるお料理日記


by 葉山 ひより
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本場スイスのチーズで「チーズフォンデュ忘年会」

今日はテニス仲間と忘年会でした。
テニス仲間といっても、最年長78歳のおじいちゃまを筆頭に
60代、50代の先輩方です。

忘年会は毎年恒例の行事で78歳のおじいちゃま宅で開催します。
このおじいちゃまはT大学の物理の先生でした。
かつてドイツやスイスに赴任したことがあり、
3カ国語も喋れる知的なおじいちゃまです。
今は消防団員で地域のために大忙し。
テニスコートでも、話題は、地域を愛する消防団の仕事の話。
そのギャップがたまらなく素敵です。
そんな経歴からヨーロッパに友人がたくさんいらっしゃり、
毎年旅行に出かけ、お土産を買ってきてくれるんです。
今年はそのスイス土産の本場のチーズで小粋に「チーズフォンデュ忘年会」でした。

本場スイスのチーズで「チーズフォンデュ忘年会」_b0347858_19503594.jpg


それぞれ野菜担当、おつまみ担当、サラダ担当・・と分担して材料を持ち寄りました。
私はフルーツ担当でしたので、「フルーツビネガーポンチ」「チョコとナッツのクッキー」作って持って行きました。

本場スイスのチーズで「チーズフォンデュ忘年会」_b0347858_19495263.jpg
「フルーツビネガーポンチ」はお好みのフルーツに
水3/4カップ、レモン果汁1個分、酢15cc、砂糖大さじ3を混ぜたシロップ
つけるだけです。
酢の酸味ですっきり頂けます。
「チョコとナッツのクッキー」はココア生地にチョコとヘーゼルナッツにアクセントにゲラントの塩が入っています。



さて皆さんで準備をして忘年会の始まりです♪
にんにくで香りづけした鍋にスイスのチーズ(グリュイエールチーズとエメンタールチーズを1対1の分量)で入れ、白ワインでのばします。

たくさんの種類の野菜やパン、オードブル・・が並びました。
フォンデュでは何の具が美味しかったか・・
ブロッコリーの房の隙間にチーズがぐっと入り込んだのと
甘味のあるトマトがチーズと相性ばっちりで、さっぱり頂けたのが
美味しかった♪
大勢揃った時のチーズフォンデュは、沢山の具が並んで見た目も美しいですし、
鍋のつつき具合も、程よく遠慮なくできるので、おもてなしにふさわしいと思いました。
本場スイスのチーズで「チーズフォンデュ忘年会」_b0347858_19510973.jpg



食後は・・恒例の演奏会が始まりました。
音楽好きな人が集まっています。
おじいちゃまとおばさまで
「メヌエット」を3曲、ピアノとリコーダーで軽快に演奏。
本場スイスのチーズで「チーズフォンデュ忘年会」_b0347858_19585374.jpg

次はピアノの伴奏で、アイルランド民謡「DannyBoy」を歌ってくれました。
そしておじいちゃまの思う「DannyBoy」の歌の解釈も説明してくれました。
戦場に駆り出される青年の帰りを思う恋人(家族)の思いを歌った歌。
今も昔も、どこの国の兵士も故郷の恋人や妻、奥さん、家族のもとに1日も早く帰れるように祈っているという思い。
もの悲しい旋律ですがとても綺麗な歌でした。
本場スイスのチーズで「チーズフォンデュ忘年会」_b0347858_19561092.jpg

リコーダーも歌もとびきり上手なわけではありません。
リコーダーはちょいちょい間違えますし、ぴゅーと変な音も出します(笑)
歌も伴奏とずれたりします。
でもこの日のために、きっと一生懸命練習をし、今日が発表の場と
清々しいばかりに楽しげに演奏し歌います。
その思いが私たちにぐっと伝わるんです。
そんな姿を見ているとこちらも自然と幸せな気持ちにさせてもらえます。
人生こうありたいな・・
好きなものを愛して、素直な気持ちで向き合う。
自分の大切にしている思いを伝える。
こんな老後の過ごし方って素敵だな・・と思いました。

異年齢の方と交流は普段のおつきあいでは感じられないこと、
味わえないことに出会え、学ばせてもらえます。
運動不足解消のために始めたテニスですが、有意義な時間です。
何かを始めれば何か得られるものは必ずありますよね。
私もそのお返しに、若手(苦笑)ならではの働き、せねば・・と思います。
まずはボール、拾いまくりますか(笑)










by coucouatable | 2014-12-12 16:52 | 料理 | Comments(0)