最終日は有田焼の窯元をめぐりました。
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入り口にある看板も美術館のよう


昨年秋にオープンしたばかりのスタジオは
かつて黒曜石の採掘場所だった地に建てられていました。
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かっこいい!芸術的な建築物としても見応え十分です。
中は作品を展示してあるギャラリーとカフェ、
制作スタジオがありました。

行った日はスタジオの定休日にもかかわらず、
(下調べ不足でした、ごめんなさい)
東京から来た旨を話したら、
奥様がギャラリーを開けて見せて下さり♪
制作スタジオまで案内して頂けました。
作品に対する熱い思いに、また
温かなおもてなしの心にも感動しました♪

作品は、見た瞬間から葉山有樹の世界に引き込まれ、
感動の連続でした。
美しい色づかいや模様の力強さと穏やかさ、その緻密さ、
重ね上げられた重厚な色合い・・・
見ているとふぅ〜とため息が出ます。
「これはすごい」という言葉を何回つぶやいた事か・・(笑)
作品を見て回ると、古代オリエント、中国、ヨーロッパ・・世界を旅しているように感じられるのも楽しいです。
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ギャラリーに展示されていた作品


制作スタジオにお邪魔すると、
スタッフが皆静かにもくもくと筆を持って作業していました。
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描いた絵に色を塗っては焼き、また別の色を塗っては焼き・・を何度も繰り返すそうです。
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細かく丁寧な手仕事です


作品が完成するまでに途方もない時間と手間がかかっています。
人を魅了するには、一筋縄ではいきませんね。

葉山有樹さんの作品は注文しても完成が何年か先だそうです。
その理由はよく分かりましたー。
すばらしい作品に魅了され、完全にファンになりました。



お昼ご飯はギャラリー有田で。
全てのお食事が有田焼の器で楽しめるカフェ。
2000客以上あるカップから好みのカップを選んで
お茶ができるというシステムもユニークです♪

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周りは有田焼のカップに囲まれたカフェ

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伊万里牛カレーを注文
器は全て有田焼


有田名物の「ごどうふ」がついていました。(写真左上のお椀)
ゴマだれがかかっていて、お豆腐はもっちりぷるぷる。
なめらかで弾力があります。
初めて食べましたが、とっても美味しく、
また食べたいと思う一品でした♪

カレーの方は、さらっとして、
伊万里牛も柔らかく煮込んでありました。やや小さかったですが(笑)

食後のコーヒーは沢山並んだコーヒーカップから
好みで選んだものに入れてもらいました。

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どれにしようかな・・・

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選んだカップにデザート





さて次の訪問先は井上萬二釜
工房見学は出来ませんでしたが展示場がありました。
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井上萬二さんは人間国宝で有田焼ろくろ成形の第一人者と言われている人物です。
展示場には、白磁の美しく凛とした風格を表現している作品が並んでいました。
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シンプルな形であっても、端正で滑らかな作りに奥深い美しさがありました。
触れてみて、背筋がぴんとなるような器でした。


同じ展示場に息子の井上康徳さんの作品も並んでいました。
明るい色合いの作品もあり、こちらも洗練されていて美しかったです。

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白磁の世界を初めて覗いてみて、
凛としたその造形美に感激しました。



つづく







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# by coucouatable | 2015-04-06 20:21 | 旅行 | Comments(0)
2泊目のお宿は武雄温泉「竹林亭」
豊かな自然に囲まれた小さな和風旅館です。
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そのお隣に「御船山楽園」という大きな庭園があります。
御船山の切り立った断崖を背景に2千本の桜や
20万本のツツジなどの木々が植栽されています。
ちょうど桜が満開になった日でした♪
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見晴し台からの美しい景色

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つつじが咲いたら一大パノラマです〜


桜は昼間はもちろん
夜にはライトアップされて庭園内を散策できました。


ライトアップされた桜は夜空に白く浮かび上がり
見上げてみると宝箱の中身をひっくり返したように
きらきら輝いていました。
おぼろげなお月様も神秘的。
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鏡のように、池に桜が映っていました

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茶屋は夜もオープンして、夜桜を眺めながらのカクテルも・・





さてお宿のお食事です。
地元の食材を使った、彩りや器にも凝った会席料理。
特に玄海灘産のお刺身は美味でした。
最後には佐賀牛のヒレステーキが♡
全体的に味付けも薄味であっさりとしているので
品数は多くても、
最後まで美味しく頂けました。
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朝食は上品に盛りつけられ、お腹にやさしいお料理の数々



いよいよ旅は最終日です。
翌日は有田焼の窯元めぐりです。

つづく





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# by coucouatable | 2015-04-05 11:27 | 旅行 | Comments(0)
唐津を後に、向かうは伊万里です。
伊万里市南部の「大川内山」という
300年の歴史と伝統が息吹いている窯元の里に行きました。

街には、いたるところに焼き物が。
壁に陶板の案内図がはめこまれていたり、
橋の欄干が焼き物だったり。
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焼き物の街にやって来ました〜とテンションがあがります♪


「大川内山」は山に囲まれ、
石畳の小道とレンガ造りの煙突が印象的な美しい街でした。
そこに沢山の窯元が並んでいました。
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伊万里焼は、美しい絵や文様が描かれた磁器。
洗練された手描きの絵や文様が女性好みです♡
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豆皿や手塩皿やおちょこが目につきました。
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かわいい豆皿

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ぐい飲みも使い方でいろいろ用途があります


手塩皿はちょっとしたお菓子やあめ玉をのせたり、
塩などの調味料や薬味を入れたり、
使い方はいろいろあります。

でも、沢山ありすぎて目移りして、なかなか選べませんでした。
入る店入る店、
沢山の器が所狭しと並んでいて、
ここは窯元の雰囲気ではなく
お土産屋さんのようでした。
もっと下調べして好みの釜を探して行く方が
じっくり楽しめたかな・・。

ごちゃごちゃにお皿を積み上げられたら、
折角のその良さが分かりません(泣)

あったらいいなと思うのは、
例えば・・・
綺麗なテーブルコーディネートの提案、
美味しそうなお料理の盛り合わせの提案、
空間の美を使って皿が美しく見える陳列の工夫・・とか。
そうしたら、「その器をこう使おう!」
という夢が膨らみませんか?
昔ながらの販売方法のままでは
発展していかないのでは・・と
素敵な焼き物を眺めながらちょっと残念に思いました。

それでも最後に「是隆釜」で見つけた
綺麗な桜の花びらのおちょこを購入しました。
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とっても可憐で美しい器です。
作家さんが言うには、
「お酒を注ぐと、花びらが浮かび上がりますよ」と。
帰ってからのお楽しみ♡になりました。

途中、窯元のお店で喫茶店を併設しているカフェ響で一休みしました。
伊万里焼きの器で紅茶やコーヒーを頂けます。
伊万里焼きの器一式揃うのも素敵ですねー。
おいしいお茶が頂けました♪
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その日のお泊まりは武雄温泉です。
温泉宿に行く前に武雄市図書館に寄ってみました。
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建物もオシャレで素敵でした


当時の革新的な武雄市長が実現した
「TSUTAYA」とのコラボの図書館。
図書館にTSUTAYA、スターバックスコーヒーが
併設された施設です。
コーヒーを片手に、横にある椅子に腰掛けて本が読める・・
代官山や湘南にあるT-SITEを彷彿とさせる場所でした。
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入るとすぐ目をひいたのは・・書架


週末だったこともあるかもしれませんが、駐車場は満車。
沢山の市民が集っていました。
沢山の税金を投入して・・
個人情報の流出の危険が・・など
いろいろ意見もあるようですが、
訪問してみるとそこは間違いなく市民の憩いの場、
情報収集や情報交換の場になっていると思いました。

普通の図書館の概念を一掃する作りでした。
本の配置の仕方やインテリア性の高い本棚や照明など
従来の図書館とは全く別もの。
個人的には、民間が入るとこうも活気づくのかと、
こんな図書館があったら
生活者としては嬉しい♪と思いましたよ。


つづく












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# by coucouatable | 2015-04-03 22:45 | 旅行 | Comments(0)
唐津焼の里
「隆太釜」へ行きました。
人気作家、中里隆さん、長男太亀さんの釜。
作品は素朴な作風の中、洗練された輝きを放っています。

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お料理を乗せたら、お料理を邪魔しないで
より美しく見せてくれる作品。
大好きです。

隆太釜は美しい景色が広がる里山にありました。
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広い敷地に工房、倉庫、登り釜、ギャラリーが点在。
敷地内に小川が流れ、段々畑があって、
のどかな空気が流れます。
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右手がギャラリー

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工房、ここから作品が生まれます

建物も素敵です。
工房内は高い天井、太い柱が走り、
石や木の素材にこだわった造り。
あまりにオシャレな工房に驚きでした・・!!
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工房内にはアンティークな家具が置かれ、
クラシック音楽が流れ、
建物の窓から見える景色はごちそうです。
創作意欲が湧くのはこういう空間でしょうか。
全てが芸術です。
自然までも芸術に取り入れて、魅せてもらいました。
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ギャラリーに並んでいたのは
どれも素朴で優しい雰囲気がする作品で、
それでいて使いやすそうです。
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太亀さん作の
「湯のみ茶碗」と「箸置き」を購入しましたよ♪
お客さんが来た時に、
カップ&ソーサーで出さなくても
おかわりー!とか言わなくてもいい
気楽にがぶがぶ飲める
それでいて絵になる器を探していました(笑)
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この湯のみでコーヒーも紅茶も日本茶も
たっぷり入れてお出しできます♪
箸置きも一目で気に入りましたー。
素朴でシックでいい感じです・・
素敵すぎて、ずっと眺めていても飽きません。


里山のおいしい空気を吸ったらお腹もすきます。
佐賀県は海に囲まれた豊かな地形です。
海の幸にも期待出来ます〜☆
お昼ごはんにギャラリーのお姉さんに教わった
おすすめのお寿司屋さん「酔虎寿し」に立ち寄りました。
とっても美味しかった!ですよ。
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おすすめ握りのようなものを注文しましたが
「いか」「ひらめ」「みる貝」「のどぐろ」「とろ」「うに」・・
最後は芽ねぎ。
贅沢すぎですね。

最初は塩レモンで
途中炙りあり、
づけもあって、
最後はお醤油で・・という食べ方もよかったです。
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いかと平目は塩レモンで
のどぐろ炙りにはゆずおろしが乗っています
とろはづけで出て来ました〜

お寿司でずっと醤油も飽きますから、
より美味しい食べ方を教えてくれるお寿司屋さん、最高です♡

中でも美味しかったのは「みる貝」(写真右上)
「みる下」と言われる部分をかるく炙って握ってあります。
すこしだけこりこりした食感と炙った香りがよく、
噛み締めると甘味が・・
あ〜たまりません、美味しかったです♡

東京のお寿司屋さんとネタが違うかな・・じろじろ見ていると
変わった切り身がありました。
クジラです。
九州には捕鯨所が何カ所かあるとか。
生のものさっと茹でたものの2種類がありました。
板前さんによれば、生はつまみでお刺身に、
茹でた方は握りがおすすめとのこと。
折角の機会ですからチャレンジ!です。
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刺身は綺麗なツートンカラー。
脂の部分がきれいなさくら色、赤身の部分が赤い色です。
盛りつけるととってもキュートです♡
食べてみると、しこしことして歯応えあり、
脂がじゅわっと口中広がります。
甘いです。
生姜醤油で頂きました。

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握りは茹でた分、脂が落ちて、さらっとしていました。
生より柔らかくなり、ちょうどいい歯応え、
特有の香りがして美味しかったです。

食べ物も美味しい唐津、益々気に入りました♪


さて次なる訪問先は「草伝社」
古民家を改装したギャラリーです。
普段は、若手の作家さんを始め、いろいろな作家さんの唐津焼の作品が展示してあるそうです。
北波多役場横にあります。
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当日は女性の作家さん三藤るい」さんの作陶展が開かれていました。
こちらの民家も100年以上前の建物。
土間があって、囲炉裏があって、縁側があって、
日本昔話に出てきそうなほっこり暖かい気持ちになる空間でした。

そこに唐津の焼き物が並ぶ・・とっても合っていると思いました。
しっくり馴染みます。
ギャラリー自体が素敵でした。
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三藤るいさんの作品が並ぶ

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三藤るいさんの作品は女性とは思えない力強い作風でした。
色あいが美しく存在感のある作品です。
ご本人もいらっしゃったので、作陶の苦労など聞けました。
雨が降った翌日、ご自身で袋をかついで山に登り、
土を掘って袋に詰めてくるそうです。
10袋も、つまり10往復です(驚)
力仕事ですね。
見た目は若く美しい女性でしたが、作陶にかける魂は強く
めらめらと輝いていました。

そんな背景を知れると、手作りの貴重さを実感します。
そして大切に使おうと思います。
美味しいお料理を作って、綺麗に盛りつけて、
目でも楽しみながら、大切においしく頂きたいと♪


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出して頂いたお抹茶と地元の和菓子


素敵な空間でじっくり楽しませて頂きました。
ありがとうございました。


つづく








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# by coucouatable | 2015-04-02 08:38 | 旅行 | Comments(0)
ずっと前から「やき物の里めぐりの旅」をしたいと
思っていました。

窯元に寄って、
工房や作業工程、
職人さんの手仕事を見て、
ギャラリーを覗く。
お散歩するように気ままに・・。
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唐津焼きの隆太釜のギャラリー


そんな大人の旅が出来るチャンスが訪れました。
子ども2人揃って不在の春休みがありました。

念願の旅へ、旦那さんとお出かけです。
2人で旅行、何年ぶりでしょう?
子どもが生まれてから初めてです。
17年か18年ぶり・・

行き先は佐賀
窯業が盛んな都市、
有田・伊万里・唐津・・・有名どころです。

佐賀はとてもいい所でした。
静かでのどかで、とても落ち着いた街です。
近くに山が見えて、瓦屋根の日本家屋がたくさん残っていて、
空気も澄んで、綺麗な街。
人も素朴です。

車は多いのですが、観光地や人が集まる場所以外、
人通りってほとんどありません。
歩いていませんよ。
でも不思議な事にさびれてないんです。
街並みが綺麗だからでしょうか、寂しくないんですよ。

さてさて
唐津へまず行きました。
福岡空港からレンタカーで唐津へ。
福岡から佐賀、意外に近いです。(1時間半ぐらい)
佐賀県人も都会が恋しくなったら博多へ出ればいいんです(笑)
帰りは長崎から帰りましたが、こちらも1時間ぐらい、
近かったです。

100万本の松林が続く「虹の松原」をドライブして唐津市へ。
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防風林として味気なく植林されてると思いきや
ちょっと軽井沢チックな美しい雰囲気にビックリしました。
力強く見事な黒松林!でした。


遠くに見えてきたのは唐津城
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お城のある街っていいですね。
街に品格が出ます。
天守閣に上ったら
眼下に唐津湾や虹の松原、唐津市街を一望できました。
きれい!なかなかの絶景です。
桜も咲き始めていて、楽しみが倍増しました。
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夜桜見物もできそうです



そして、唐津城で目にしたポスターに惹き付けられて
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海岸沿いに建つ石炭主の邸宅で100年以上前の建築物です。
沢山の「杉戸絵」は躍動的で魅力あふれる作品でした。
写真撮影禁止でお見せ出来ないのが残念です。
灯りをともした時の「欄間」の彫り物の鳥などの意匠も
工夫が凝らされていました。
大広間に「能舞台」が作られていたのも珍しいそうです。

和風建築の中に「洋間」があってこれもまたハイカラで、
襖についた「金具」とか「障子戸」のデザインとか
かかっている「ランプシェード」とか・・
100年も前のものなのに、今でもイケてます。
もうオシャレすぎ、素敵すぎでした♪
しつこいようですが、写真でお見せできないのが残念・・。
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海岸沿いに建つにもかかわらず、雨や潮風に耐え、
よくぞ綺麗に保存されています

是非行って見て下さい。
500円であれだけのものがじっくり見れること、
なかなかないと思います。


お宿は洋々閣
明治時代創業の和風旅館です。
唐津焼の「隆太釜」のギャラリーがあるのも特徴です。
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部屋の外には苔むした松などが群生したお庭が眺められて
夕食はお部屋でゆっくり頂けて
もうこれまでにはないゆったりとした大人な旅でした。
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和風建築の中にもモダンな雰囲気が漂い素敵なお宿でした


つづく


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# by coucouatable | 2015-04-01 11:09 | 旅行 | Comments(0)